連載 厚生行政ホントの話・1
WHO事務局長選挙にみるPublic Healthのリーダーシップ論
迫井 正深
1
1厚生労働省大臣官房国際課
pp.83
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100796
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1月28日のWHO事務局長選挙が注目されている.元ノルウェー首相の現職ブルントラント事務局長が予想に反し二期目不出馬を突然表明.以来,モザンビーク現首相やメキシコ,レバノン,エジプトなどの現役閣僚,“兄弟機関”UNAIDSの事務局長など9名の候補が乱立.ジュネーブで開催されるWHO執行理事会最終日,わが国を含む32執行理事国の投票により選出されるのである.
無論,最大の関心事は誰が次期事務局長に当選するかである.いろいろな分析やゴシップが毎日のように飛び交い,投票日ギリギリまで楽しませてくれるであろう(ここでは触れない).しかし,公衆衛生関係者としては,この選挙に注目すべき論点があることを忘れてはならない.それは,公衆衛生実践組織に求められるリーダー像である.
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