実践・病院のマネージメント・2
病院のライフサイクルの変化
井手 道雄
キーワード:
ライフサイクル
,
設立理念
,
成長期
,
置換
,
浸透
Keyword:
ライフサイクル
,
設立理念
,
成長期
,
置換
,
浸透
pp.251-253
発行日 1989年3月1日
Published Date 1989/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209518
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前回(連載第1回)は,イノベーションの機会を捉える重要性を強調し,かつイノベーションの機会は企業内要素と企業外要素に左右されるが1),危機を好機とする積極的な姿勢が特に重要となることを示した.本稿では,イノベーションの機会を加味して,病院のライフサイクルとライフサイクルを変化させる時の対応について述べることにする.
他の企業と同様に,冷静に見れば,病院という組織にも,診療や経営内容でライフサイクルが存在することに気づく.企業でのライフサイクルは,通常,製品や何らかのプロジェクトの消長と言い換えられるが,いわゆる揺藍期・成長期・成熟期・衰退期と呼ばれるパターンである.典型的には,我が国の産業構造の変化を見ても明らかなように,繊維,造船,カラーテレビ,自動車,ICと変化してきており,製造業の変化とともに流通業,サービス業の内容も大きく変化してきている.
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