トピックス
在宅ケアの質を測る新しい評価法:HCQAI
荒井 由美子
1
,
熊本 圭吾
1
,
佐々木 恵
1
,
工藤 啓
1,2
1国立長寿医療センター研究所長寿政策科学研究部
2宮城大学大学院看護学研究科健康政策学
pp.535-538
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100604
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
厚生労働省の介護保険事業報告によれば,わが国における要介護高齢者は約400万人にのぼり1),このうち約8割が在宅において介護を受けている.在宅生活が継続されるか否かを規定する重要な要因として,要介護高齢者の心身の健康状態が挙げられるが,それらに強く影響を及ぼしているものとして,在宅ケアの質が考えられる.在宅ケアの主要部分は家族が担っており,これを居宅介護サービスが支援している.したがって,要介護高齢者の在宅生活継続を推進するためには,要介護高齢者の状態,および要介護高齢者が主に家族から受けている在宅ケアの状況を客観的に評価し,その評価に基づき,在宅ケア全体の改善を図っていくことが重要であると考えられる.
以上の観点から,われわれは,新しい在宅ケアの質評価法(Home Care Quality Assessment Index:以下HCQAI)を開発したので報告する.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.