資料
高度高齢化地域の中高年の体力・身体特性と問題点
渡部 かなえ
1
,
今井 真実
2
1信州大学教育学部スポーツ科学教育講座
2戸隠村役場
pp.404-406
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100391
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平均寿命が延びて,日本の高齢化率(65歳以上が全人口に占める割合)は17.4%に達した(2000年現在)1).その男女比は4対6であり,80歳以上では1対2で,女性の比率がかなり高い.2005年には世界最高水準に達し[世界の人口推計は,UN(World Population Prospects, 2000 Revision(medium variant))による],2050年には35.7%(中位推計)となって,約3人に1人が高齢者という超高齢化社会を迎え,約2割が65歳以上女性となると予測されている2,3).
高齢社会を心豊かで活力あるものとし,要介護状態になることを防ぐには,生涯にわたる健康づくりが重要である.「アクティブ80ヘルスプラン」4)や「健康日本21」5)などの健康事業が推し進められているが,その効果的な実現には,超高齢化社会の主要構成員となる高齢者,特に大半を占める高齢者女性の体力と健康がどのようなものになるのかを予測することが不可欠である.
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