連載 衛生行政キーワード・27
医療観察法と現在の施行状況について
佐藤 拓
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1厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課医療観察法医療体制整備推進室
pp.77-79
発行日 2007年1月15日
Published Date 2007/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100328
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「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」(以下,医療観察法という)は,心神喪失等の状態で殺人,放火等の重大な他害行為を行った者に対し,継続的かつ適切な医療ならびにその確保のための必要な観察および指導を行うこと.またそれによって,病状の改善および病状の悪化による同様な行為の再発防止を図り,その社会復帰を促進するよう対象者の処遇を決定するための手続き等を定めたものである.平成17年7月に法は施行され,すでに1年以上が経過した.
本稿ではこの法律の成立への流れ,これまでの精神保健福祉法下での問題点,医療観察法の要点とポイント,医療観察法の施行状況,精神保健医療福祉施策の中での医療観察法の役割について述べさせていただく.
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