特集 医療ソーシャルワーカーの現在
対談
医療ソーシャルワーカーの現在と展望
大谷 藤郎
1
,
小松 智世美
2
Fujio OHTANI
1
,
Chiyomi KOMATSU
2
1医療金融公庫
2財団法人太田綜合病院
pp.860-865
発行日 1984年10月1日
Published Date 1984/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208420
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小松 私は太田綜合病院に勤め今年で25年になりますが,他の病院で働いた経験がなく,井の中の蛙ですけれど,幸い私が勤めはじめたときに比べ病院が大きくなり,それにつれて私どもの仕事もだんだん定着してゆき,医療ソーシャルワーカー(以下,MSW)も最初1人で始まったものが現在は7名になるなど,病院の充実がイコールケースワーカーの充実ということでやってきたことになります.そういう意味では,地域や病院の中でのMSWの位置は今更,動かないだろうと思います.
しかし,目を全国の病院に向けた場合には,決して見通しが明るいとばかりも言えない状況があると思います.そういう中で,今こそMSWが病院の中で何をしなければならないのか,あるいはMSWを採用した病院は何をしようとしていたのか,ということをもう一度きちんと整理しなければならないと思います.更に今,MSWがいない病院はご自分の病院のこれからを考えたときに,ぜひMSWの存在や機能,役割について検討し必要性を認識していただけたらありがたいと思います.
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