連載 公衆衛生ドキュメント―「生きる」とは何か・22
―水俣病から50年④―姉に続いて四女も業病に襲われた
桑原 史成
pp.4
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100225
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1960年,水俣市立病院で水俣病患者が収容されていた専用病棟に,当時6歳の女の子が入院していた.彼女に母親が付き添い,日夜,看護を担っていた.
私が水俣で取材を開始して数日後のこと,その母親・アサヲさんが「漁村ば行きなさったとですか」と声をかけてくれた.患者が多発した漁村部落を歩いていたが,患者宅での撮影は成果を見ないでいた.
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