連載 分娩第2期の助産技術 無痛分娩に求められる助産の探求からみえてきたもの・2
腟壁の用手誘導
田辺 けい子
1
1神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部
pp.88-90
発行日 2026年2月25日
Published Date 2026/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134781680800010088
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
胎児下降を助ける「スペースづくり」の技術
腟壁の用手誘導は,分娩第2期に児頭の下降が思うように進まないときに行う手技です。産道に胎児が通過するための「スペース」をつくり,進行を助けます。
下降が進まない原因は,娩出力や胎児の回旋の問題ではなく,骨盤底筋や腟壁の緊張にある場合もあります。陣痛の間欠時に児頭が押し戻されたり,努責をかけてもstationが変わらなかったりします*1。そのようなとき,助産師が腟壁を圧排して産道に空間をつくることで,腟壁の抵抗が減り,児頭は子宮収縮の力に身を任せるように自然に下降しやすくなります。さらに児頭が下降することで,産婦のいきみ感覚が引き出されることにもつながります。

Copyright © 2026, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

