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特集 多様化する高齢者の看取りの場と看護の現状・展望
サービス付き高齢者向け住宅における看取り—訪問看護ステーションとの協働
End of Life Care in Assisted Living Facilities for the Elderly—Collaboration with Visiting Nursing Station
田中 和子
1
Kazuko Tanaka
1
1深大寺元町訪問看護ステーション
1Jindaijimotomachi Visiting Nursing Station
pp.19-23
発行日 2025年7月31日
Published Date 2025/7/31
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
Ⅰ.はじめに
「サービス付き高齢者向け住宅」(以下,サ高住)とは,高齢者単身・夫婦世帯が居住できる賃貸等の住まいである(厚生労働省,2025).2011(平成23)年の「高齢者の居住の安定確保に関する法律」(高齢者住まい法)の改正により創設された登録制度で,住宅はバリアフリー構造であり,見守りサービスのほかに食事の提供などの生活支援サービスが提供されている.介護保険サービスを利用する場合は,介護サービス事業者を自由に選択することができる.その住宅が介護保険法に基づく特定施設入居者生活介護の指定を受けている場合には,その施設から介護保険サービスを受けることができる.賃貸住宅であるため,見守られながら個人の住まいとして過ごすことができ,生活の自由があることが,魅力のひとつである.
医療職の配置義務はなく,医療的ケアが必要になった場合には,訪問看護や訪問診療と連携する必要がある.看取りに関しては対応している施設と,対応していない施設があり,看取りの実績があるサ高住は増加しつつある(詹ら,2022).
今回,あるサ高住に在住する高齢者を施設スタッフと協働して看取ることができたためここに報告し,サ高住における看取りについて振り返る.
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