身体障害者・高齢者向け住宅の開発

　1980年，今から7年前，通産省は5か年を目標に新住宅開発のプロジェクトを発足させ，その開発目標5本の柱の一つに，なんと「高齢者・身障者ケア・システム技術の開発」（委員長吉武泰水，総合研究主査筆者）を入れた．5年後開催の科学博つくば万博への出品が目標であった．開催1年前に私ども研究班は筑波に第一号のモデル住宅を建設し，各専門分野の評価を仰いだ（評価委員長津山直一）．その結果開発された13機種，72開発項目は，さらに改良され，第二次，第三次モデル住宅として，長期使用実験可能な研究所・施設に設置されて現在に至る．