特集 アルコール依存症とその看護 私たちが大事にしている関わりと考え@井之頭病院
治療の重要な柱としての家族支援
川原場 由紀
1
1井之頭病院・男性アルコール依存症治療病棟
pp.308-311
発行日 2026年7月15日
Published Date 2026/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134327610290040308
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家族の理解と関わりが回復への大きな鍵となる
私のアルコール依存症看護の始まりは、依存症の長い経過から認知機能が低下した方々をケアする病棟での看護でした。私は彼らが長い経過の中で身体的、精神的、社会的なものの多くを失っていることに驚かされました。家族もそのうちの一つです。関わってくれる家族はおらず、家族がいても関わりを拒み、電話をしても出てもらえないこともしばしばありました。家族にとって本人は憎しみや排除したい対象であることが多く、アルコール依存症は、単なるお酒の問題ではなく、心と身体、そして人間関係を深くむしばむ病であることを痛感しました。
しかしながら、依存症の治療や回復には家族の理解と関わりが大きな鍵を握ることが多く、本人のみならず家族をどう支えるかは依存症看護の重要な課題です。

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