特集 鍼灸は、なぜ「うつ」に効くのだろうか 心身不調改善のツボはここだ!
—Column—鍼灸師と精神科医療従事者の相互連携システム APネットワークに参加しませんか?
中村 元昭
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1昭和医科大学発達障害医療研究所
pp.230-231
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134327610280030230
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精神科における鍼灸ニーズに応えたい
筆者寄稿文(p195)にあった神奈川県立精神医療センターのストレスケア病棟で実施した鍼灸研究は、10年ほどで終了することとなりました。しかしその後も関係者らの定期的な研究会や交流は続き、そうする中で、「精神疾患当事者やその予備群に鍼灸を適切に届けるシステムの構築が重要である!」と考え、「APネットワーク」は立ち上がりました。
APネットワークは、精神科鍼灸を普及するために、鍼灸師(Acupuncturists)と精神科医(Psychiatrists)の相互連携を支えるシステムです。今回の特集のメインテーマである「うつ病」だけでなく、精神科における鍼灸のニーズは幅広く、例えば筆者の従事している成人の神経発達症の専門外来でも、多くの方が診断のつかない身体愁訴に悩まされており、鍼灸が神経発達症当事者の身体愁訴を軽減できれば、生活適応が改善するだろうと感じています。
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