特集 鍼灸は、なぜ「うつ」に効くのだろうか 心身不調改善のツボはここだ!
—心身ケアの探求❶—自分の体験を通じて考える「地域の」鍼灸師の役割
米倉 まな
1,2
1はりきゅう処ここちめいど
2オンラインサロンここちめいど
pp.224-226
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134327610280030224
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「1日に30錠の薬を飲んでいた」—そんな私ですが、今では15年以上薬に頼らずに生活できています。かつて私は、うつ病、パニック障害、双極性障害に苦しんだ当事者でした。医師からは「一生薬を飲まなきゃいけないよ」と言われ、どんな時に体調を壊すか自分でもわからず、仕事も続かず、どのように生きていけばいいのだろうか……とさまよっていました。
私はそんな中で鍼灸に救われ、鍼灸師になりました。そしてこれまで、初診の際には精神的不調を抱え、着の身着のままみえた患者さんが徐々に本来の生活を取り戻していく様子を、最前線で見てきました。

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