特集 リカバリー時代の精神症状論 どうやって「その人」を見ながら?
—精神「症状」にこだわらない支援—地域の支援者は「二重見当識」を持とう
高木 俊介
1,2
1たかぎクリニック
2京都・一乗寺ブリュワリー
pp.14-18
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134327610280010014
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これも「うつ」、あれも「うつ」?
ある「うつ病」の女性、支援に入っているヘルパーが嘆く。うつを繰り返し子育てができない、ヘルパーによる支援が必要であるという主治医の診断で、生活支援に入った。ところが彼女、夜になると子どもの世話を放り出して街に遊びに出てしまう。バッチリお化粧もしてキャッキャと笑う。
ヘルパーは母親失格だと腹を立て、上司に訴えた。カンファレンスが開かれ、私もスーパーバイザーとして臨席することになった。
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