連載 チームが育つターミナルケアカンファレンス・第2回
家族の揺れ動きに添い続ける看護
池口 佳子
1
,
坂井 志織
2
,
細野 知子
3
,
栩川 綾子
4
1聖徳大学看護学部看護学科
2東京都立大学健康福祉学部看護学科
3日本赤十字看護大学看護学部
4日本赤十字豊田看護大学看護学部
pp.70-75
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134170450310010070
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本連載は、現象学の眼差しを手掛かりに、訪問看護ステーションにおけるターミナルケアカンファレスという場で生じた事象を記述することで、チームビルディングの可能性について、現場で活躍されている訪問看護・介護に従事する方々へ提案することを目的としています。
前回は、日々の暮らしのなかで穏やかに死を迎えられた利用者の事例を扱いました。その事例は、若手訪問看護師の印象では「何かを特別にした」というケースではなく、どちらかというと見守りが主であったケースでした。しかし、カンファレンスを通して“穏やかな死”を可能にしていた日々の実践の積み重ねがあったこと、そして本人・家族の認識をすり合わせるために、医師と看護師が同じ場を共有するという連携も緻密になされていたことが言語化されました。特別なエピソードや困難事例の記憶は、看護師が何をどのように考え実践したかを振り返り、共有されることが多いと思います。他方で、このような日々当たり前になされていた実践の意味は、立ち止まって振り返り、言語化されないままになっていることが多いのではないでしょうか。

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