症例ライブラリー 緊急手術,急患の気道確保
甲状腺腫瘍による気管狭窄—横になると苦しい?
中嶋 雄大
1
,
関 厚一郎
1
Yudai NAKAJIMA
1
,
Koichiro SEKI
1
1自治医科大学 麻酔科学・集中治療医学講座
キーワード:
覚醒下気道確保
,
V-V ECMO
,
recirculation
,
pre-emptive ECMO
,
気道径の評価
Keyword:
覚醒下気道確保
,
V-V ECMO
,
recirculation
,
pre-emptive ECMO
,
気道径の評価
pp.854-858
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360330090854
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■症例
75歳の女性。身長154cm,体重65kg。ヘモグロビン(Hb)10.8g/dL。慢性甲状腺炎でレボチロキシンナトリウムを内服中。
2週間前から咽頭痛や喀痰増加を自覚した。様子をみていたが今朝から呼吸困難も出現したため救急搬送された。仰臥位では呼吸困難が増悪するため時折座位をとり,喘鳴stridorおよび類鼾音rhonchiを聴取する。コンピュータ断層撮影(CT)で気管前面に巨大な甲状腺腫瘍を認め,腫瘍による圧迫で気管が狭窄している(図1)。耳鼻科医から緊急での気管切開術の申し込みを受けた。
さて,あなたならどうする?

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