快人快説
日本から脳波モニタリングの研究を発信する!—特定臨床研究の物語
宮坂 清之
1
Kiyoyuki MIYASAKA
1
1聖路加国際病院 麻酔科
pp.719-728
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360330070719
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はじめに
前回の快人快説「脳波をみれば 麻酔が変わる」では,脳波モニターが広く普及している日本から臨床研究を世界に発信していく意義に言及しました。そもそも,この「脳波シリーズ」を快説することになった背景は,2025年4月21日にJAMA Pediatrics誌(2025年のインパクトファクター18.0)に筆頭著者として掲載した論文「EEG-guided titration of sevoflurane and pediatric anesthesia emergence delirium:a randomized clinical trial」1)です。市中病院の若手臨床医である筆者が,学位取得に向けた研究として大学医局や国立の研究センター病院の支援を受けて,構想から論文までコロナ禍での中断も含めて苦節9年を要したプロジェクトでした。学術論文やその研究プロトコル2)は,理想的には他の研究者が同じ結論に達するのに必要十分な情報を含むべきとされますが,実際のところ,多くの紆余曲折は文章化に至らず省かれています。そこで,この特定臨床研究を完遂した経過や経緯について,論文には書いていない裏話も含めて紹介します。

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