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連載 いま知っておきたい最新の臨床検査――身近な疾患を先端技術で診断・Vol.12
長時間ビデオ脳波モニタリング
Long-term video EEG monitoring
福田 光成
1
Mitsumasa FUKUDA
1
1東京都立神経病院神経小児科,同てんかん総合治療センター
キーワード:
ビデオ脳波モニタリング
,
てんかん
,
発作時脳波
,
発作症候
,
難治性てんかん
Keyword:
ビデオ脳波モニタリング
,
てんかん
,
発作時脳波
,
発作症候
,
難治性てんかん
pp.239-244
発行日 2021年7月17日
Published Date 2021/7/17
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27803239
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◎長時間ビデオ脳波モニタリング(VEEG)は昼夜持続で脳波とビデオを同時記録する検査である.最も重要な目的は「いつもの発作(habitual seizure)」を記録することであり,発作のビデオ記録(発作症候)と脳波記録(発作時脳波所見)を同時に解析することである.限界はあるものの,VEEGにより①てんかん発作と非てんかん発作の鑑別,②てんかん発作の場合には,全般発作と焦点発作の鑑別,③焦点発作の場合,発作焦点の局在診断を行うことができる.これら主な目的以外にも,脳波を長時間記録することにより,通常の脳波検査に比し有意にてんかん性異常波の検出率が高くなる.VEEGは難治性てんかんの診療において根幹となる検査だが,てんかんの診断が悩ましい場合や,てんかんの治療が上手くいかない場合などにも積極的に行うことが勧められる.
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