徹底分析シリーズ ロボット手術2nd Phase
求められる臨床工学技士の関与—安全に安定した運用の土台となる
岩崎 一崇
1
Kazutaka IWASAKI
1
1神戸大学医学部附属病院 医療技術部 臨床工学部門
pp.1202-1206
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360320121202
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ロボット支援下手術robot-assisted surgery(RAS)は,外科治療の高度化と低侵襲化の進展に伴い注目を集めている。日本でも2018年の保険適用拡大を契機に普及し,RAS件数は増加傾向にある。臨床工学技士clinical engineer(CE)は,生命維持管理装置の操作や保守点検を通じて医療の質と安全を支える専門職であり,外科治療の高度化と低侵襲化が進む現代医療において,その役割はますます重要となっている。特にRASではCEの常勤配置が施設基準に組み込まれたことから,CEは機器管理のみならず,手術の安全性確保においても多岐にわたる重要な役割を担うようになってきている。

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