徹底分析シリーズ 血漿分画製剤
各論4 ハプトグロビン—溶血から身体を守る内因性タンパク質
武石 健太
1
,
長坂 安子
1
Kenta TAKEISHI
1
,
Yasuko NAGASAKA
1
1東京女子医科大学 麻酔科学分野
pp.180-184
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360320020180
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術中の尿の確認は麻酔科医の重要な役割の一つである。通常の尿は透き通った淡黄色だが,人工心肺を用いる心臓外科手術や熱傷の患者では,褐色尿を目にすることがある。血液が人工心肺装置を通過する際に赤血球膜が破壊され溶血し,血中に遊離ヘモグロビン(遊離Hb)が増えると尿が赤染する。この尿色変化には,何が隠されているのだろうか。
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