特集 倫理的に健全な組織をつくる モラル・ディストレス/モラル・レジリエンスと看護管理
国際的かつ多職種的視点から見た集合的モラル・レジリエンス—概念の開発
Janet Delgado
1
,
伊東 美佐江
1
,
亀崎 明子
1
,
河本 恵理
1
,
竹之内 沙弥香
2
,
栗原 幸江
3,4,5
,
大西 香代子
6,7
Janet Delgado
1
1山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻
2京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻
3上智大学グリーフケア研究所
4マギーズ東京
5がん・感染症センター都立駒込病院緩和ケア科
6名古屋市立大学大学院看護学研究科
7京都府立医科大学医学研究科
pp.862-868
発行日 2026年9月10日
Published Date 2026/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550360090862
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本稿では,医療現場における道徳的苦痛(moral suffering)の理解を出発点として,個人のモラル・レジリエンス(moral resilience)から集合的モラル・レジリエンス(Collective Moral Resilience:CMR)へと視点を広げ,その概念的背景と理論的意義を整理します。続いて,COVID-19パンデミック下で提唱された集合的モラル・レジリエンスの起源,実践共同体との関係,現在なお残されている課題について概観します。
そして,筆者らが取り組む研究プロジェクト「Global and Interprofessional Perspectives on Collective Moral Resilience Concept Development」〔基盤研究(C)25K13673〕の紹介を通して,国際的かつ多職種的な視点から,この新たな概念を説明する理論的枠組みを深化,発展させ,測定尺度の開発へとつなげることの意義について述べていきます。

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