特別記事
看護師が身に付けておきたいモラルレジリエンス—道徳的苦悩をしなやかに乗り越えるために
中村 充浩
1
1東京有明医療大学看護学部
pp.828-832
発行日 2022年10月10日
Published Date 2022/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202250
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正しい行動が分かっていながらもその行動が取れずに抱くつらい気持ちは,「道徳的苦悩」と呼ばれ,臨床現場において看護師にこのような気持ちが生じる場面は少なくない。そして,この道徳的苦悩は離職などを引き起こす場合があることが明らかとなっており,その解決のために有用だとされ,道徳的回復力などと訳される「モラルレジリエンス」が近年注目されている。
そこで本稿では,看護師にネガティブな影響を及ぼす道徳的苦悩について解説するとともに,モラルレジリエンスの概念,さらに看護師がモラルレジリエンスを身に付けるための方策を紹介する。
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