特集 倫理的に健全な組織をつくる モラル・ディストレス/モラル・レジリエンスと看護管理
—【座談会】—道徳的苦悩を抱えた看護職をどう支えるか—シンダ・H・ラシュトン氏と考えるモラル・レジリエンスと看護管理
Cynda H. Rushton
1
,
栗原 幸江
2,3,4
,
加納 江利子
5
,
奥 裕美
6
Cynda H. Rushton
1
1Johns Hopkins Berman Institute of Bioethics and the School of Nursing
2上智大学グリーフケア研究所
3マギーズ東京
4がん・感染症センター都立駒込病院緩和ケア科
5地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター
6聖路加国際大学大学院看護学研究科 看護管理学
1Johns Hopkins Berman Institute of Bioethics and the School of Nursing
pp.842-849
発行日 2026年9月10日
Published Date 2026/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550360090842
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
医療の複雑化,経営環境の厳しさ,そして人材不足。看護の現場では今,「最善と思う看護」と「実際に行った看護」との間にギャップが生まれ,多くの看護職が道徳的苦悩,モラル・ディストレス(moral distress)を抱えています。
本誌では,臨床倫理学の立場から,この領域の研究を牽引してきた米国・ジョンズ・ホプキンス大学のシンダ・H・ラシュトン氏によるレクチャー(本特集p.836〜)を受けて,座談会を行いました。
レクチャーで示された視点を手がかりに,現場で「最善と思う看護」ができなかったと感じるスタッフをどう支えるか,ルールと判断の間に生じる葛藤にどう向き合うか,声を出せる場をどうつくるか,そして看護管理者自身が抱えるモラル・ディストレスにどう向き合うかについて語り合いました。制約の多い現場の中で,なお看護の意味を見いだし,インテグリティ(Integrity;誠実さ,全一性)を保つための率直な対話をお届けします。

Copyright © 2026, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

