連載 これからの臨床現場を支えるために COVID-19を経験した米国の看護現場から・51
—労働条件の改善と安全な職場環境を求める闘い—米国での看護師のストライキから考える①
岩間 恵子
1,2
1ペース大学
2マウントサイナイ モーニングサイド病院
pp.388-391
発行日 2026年4月10日
Published Date 2026/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550360040388
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2026年に入り,米国では大規模な看護師のストライキが起こりました。新年早々,ニューヨーク市内において,1万5000人の看護師が労働条件の改善と安全な職場環境を求め,ストライキによる争議行為に突入しました1)。これは,ニューヨーク市内でも過去に例を見ない大規模な看護師のストライキと言われており,市内で争議行為が実施されている地域に対し,医療従事者不足による災害事態宣言がニューヨーク州知事より出されました。さらにその2週間後,カリフォルニア州とハワイ州においても,米国最大規模の統合型管理医療コンソーシアム,カイザー・パーマネンテ・ヘルスケア(Kaiser Permanente Healthcare)に雇用されている3万1000人の看護師や助産師,薬剤師,理学療法士などを含む医療従事者が一斉にストライキに入り,大きな話題となりました2)。
私もニューヨーク市内で5週間近くにわたる長期のストライキに参加した1人として,多くのことを学びました。そこで今回は,私の経験も含めて看護師のストライキについて考えてみたいと思います。

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