連載 ウェルビーイングが導く患者中心の医療の未来・6
ケアする人のウェルビーイング
前野 マドカ
1
,
清水 幸裕
2,3
,
秋山 美紀
4
1EVOL株式会社
2特定医療法人財団五省会 西能病院 内科
3前南砺市民病院
4慶應義塾大学環境情報学部
pp.906-910
発行日 2025年10月10日
Published Date 2025/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550350100906
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はじめに
筆者はウェルビーイング(幸せ,健康,心と体の良い状態)の研究者・実践者ですので,本稿では,ケアする人がウェルビーイングを向上するためにはどのようにすべきかについて述べたいと思います。
まず,筆者らが開発した「ハッピーワークショップ」の研究結果を引用しながら,ウェルビーイングを向上する方法について述べるとともに,ケアする人にとって特に重要であると考えられる点について考察します。さらに,心理的安全性の高い職場であることもウェルビーイングのために重要ですので,心理的安全性とケアの関係にも言及します。最後に,幸せなチームのウェルビーイング・マネジメントの秘訣について述べ,ケアする人との関係についても言及します。
本稿が,ケアする人のウェルビーイングについて考える際の参考になれば幸いです。

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