連載 ウェルビーイングが導く患者中心の医療の未来・1【新連載】
医療の目的をウェルビーイングから再考する
清水 幸裕
1,2
,
前野 マドカ
3
,
秋山 美紀
4
1特定医療法人財団五省会 西能病院 内科
2前・南砺市民病院
3EVOL株式会社
4慶應義塾大学環境情報学部
pp.412-415
発行日 2025年5月10日
Published Date 2025/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550350050412
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
患者の人生,そして命と向き合う厳しい医療現場において,われわれ医療者が日々頑張れる理由は何でしょう。この問いに対して,多くの医療者はこう答えるのではないでしょうか。「患者さんの笑顔が見たいから」。私自身も肝臓専門医として長年,多くの慢性疾患やがん患者を治療し向き合ってきた中で,患者さんの笑顔に励まされ,支えられてきました。無意識のうちに,患者のウェルビーイング(幸福)を願っていたのではないかと感じています。

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.