作業療法ジャーナル 第60巻記念企画
コラム:理学療法士からみた作業療法のこの10年—専門性の確立が高度な連携につながる時代へ
斉藤 秀之
1
1公益社団法人日本理学療法士協会
pp.283
発行日 2026年3月15日
Published Date 2026/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540600030283
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筆者の立場から作業療法を振り返ると,この10年は,作業療法士が臨床と社会を力強くつなぎ,リハビリテーションを生活志向へ着実に導いてきた時代であった.作業療法は具体的な生活行為や社会参加に焦点を当て,「作業を通じてその人らしい生活を創っていく」という専門性を確立してきた.その結果,社会保障制度の中で作業療法の価値が広く認知された.
日本作業療法士協会は一般社団法人として,診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬改定に向けた要望活動を継続し,厚生労働省等と連携しながら,精神・身体・発達の分野を中心に幅広い領域で積極的な発信を行ってきた.作業療法士の専門的視点を制度設計に反映させようとするその真摯な取り組みは,リハビリテーション専門職全体の信頼形成にも寄与し,本会からみても,きわめて心強い存在であった.
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