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Key Questions
Q1:作業療法士の視点を取り入れた刑務官の受刑者処遇とは?
Q2:障害等を有する受刑者への作業療法の活用とは?
Q3:作業療法士を含めた多職種連携のチーム処遇・ケースカンファレンスとは?
「DH・DMの工場」とは
「福祉的支援課程(DH・DM)の工場」(以下,DH・DMの工場)とは,作業療法の界隈だけでなく一般でも聞きなれない言葉だと思いますので,少し触れておきます.
刑法の改正により明治期以来採用されてきた懲役刑が廃止され,2025年6月1日付けで拘禁刑が施行となりました.拘禁刑下の刑務所では,受刑者の年齢,心身の状況,執行すべき刑期,改善更生・円滑な社会復帰の支障となる事情その他の受刑者の特性等に応じて,処遇の重点事項が24課程に類型化されました.その中に,新たに,「DS(Daily care-Senior)」,「DH(Daily care-Handicapped)」,「DM(Daily care-Mental disorder)」課程が新設されたところです.DSは,高齢福祉課程のことで,おおむね70歳以上で認知症,身体障害等により自立した生活を営むことが困難な受刑者が対象となります.DHは,知的障害もしくは発達障害を有し,またはこれらに準ずる受刑者が対象となります.DMは,精神上の疾病または障害を有する者を対象とした福祉的支援課程のことで,本人の精神上の疾病または障害を有する者のうち,医療刑務所等に収容する必要性は認められないものの,自立した生活を営むことが困難な受刑者が対象となります.工場とは,受刑者を集団で処遇する場所で,専ら懲役刑下では,集団で刑務作業を行う場所のことを指しています.

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