連載 重度認知症でも独居生活15年目,頑張りすぎない介護で母を支える〜作業療法士として,息子として・第3回【最終回】
認知症重度の時期—住み慣れた家で生活していくために
末廣 昌平
1
1鹿児島県こども総合療育センター
pp.1132-1135
発行日 2025年9月15日
Published Date 2025/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590101132
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私の母はアルツハイマー型認知症の診断を受けてから10年が経過すると,認知症症状がよりいっそう進み,コミュニケーションが難しくなってきました.その結果,母の自発的な動きを引き出すことが難しくなり,感情も読み取れなくなってきました.このことに伴い,痛みや便秘等,母の身体の内側で生じている不調を把握することが難しくなりました.
最終回は,母が望んでいた自宅での生活を続けていくために,進行していく認知症症状と限られた活動範囲の中で,身体機能面や認知機能面の維持を図るべく取り組んでいる工夫を紹介します.

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