学会・研修会印象記
日本発達系作業療法学会第13回学術大会
草野 佑介
1
1京都大学
pp.595
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590060595
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2025年3月15日,16日に日本発達系作業療法学会第13回学術大会が,東京保健医療専門職大学にて開催された.新型コロナウイルス流行以降,初めての完全対面の開催であった.参加者は367名で対面開催では過去最高の参加者数となったことから,当学会の発展と,対面開催の需要が示された.
本大会のテーマは「笑顔とつながりを育むこれからの作業療法」で,森田浩美大会長のハートフルな人柄と,若手のホープである当学会幹事の東恩納拓也実行委員長の企画がユニークであった.当学会理事らベテランの臨床経験から得られた実践知から,こども家庭庁の障害児施策,そしてこれからを担う世代の現在地を語る企画等,盛りだくさんの内容であった.そして,注目すべきは過去最大の一般演題応募があったことで,当初は1会場での一般演題を予定していたそうであるが,別会場を設営し,2会場での一般演題に切り替えたとのことである.発達領域における各地での実践や研究が盛んになってきたことが示された大会となった.
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