学会・研修会印象記
第1回国際臨床作業療法学術大会/第5回日本臨床作業療法学会学術大会
鈴木 達也
1,2
1聖隷クリストファー大学
2日本臨床作業療法学会
pp.1269
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201512
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第1回国際臨床作業療法学術大会/第5回日本臨床作業療法学会学術大会が,7月21,22日に九州大学百年講堂で開催されました.「Advanced Occupation-based Practice」をテーマに友利幸之介氏(東京工科大学)が大会長を務められました.総参加者は314名で,うち国内280名,海外34名.本学会は毎回多くの参加者が発表を行う参加型の学会ですが,今回は国際学会のため英語抄録が必須となり,発表者がどれほど増えるか懸念がありました.しかし,蓋を開けてみると総演題数は84演題(口述14演題,ポスター70演題)とその懸念を払拭する発表数でした.
基調講演ではTufts大学のLinda Tickle-Degnen先生が「The Art & Science of Occupational Therapy」のタイトルで,作業療法のArtとScienceをどのように橋渡しし,相乗効果も期待しながらエビデンスの質を高めていくかについてご講演くださいました.まずは日々の実践を振り返ったり文献レビューをしたりと小さな簡単なことから始めて,次第に研究のかたちを磨き上げるようにするといい,と述べられました.また,作業中心の実践を広めるためには,作業療法の専門性を相手に合わせてわかりやすく伝えることと,OTが成果を出し報告し続けることが重要であると伝えられました.
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