連載 計測力を磨く—簡易機器で始める臨床研究入門・第6回
全身持久力の計測
松井 康
1
Yasushi MATSUI
1
1国立大学法人筑波技術大学保健科学部保健学科
キーワード:
全身持久力
,
最大酸素摂取量
,
VO2max
,
ウェアラブルデバイス
,
スマートウォッチ
Keyword:
全身持久力
,
最大酸素摂取量
,
VO2max
,
ウェアラブルデバイス
,
スマートウォッチ
pp.1075-1079
発行日 2026年9月15日
Published Date 2026/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520600091075
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計測する生体現象—全身持久力の計測
全身持久力とは,長時間にわたって一定の運動を継続する能力であり,呼吸・循環・代謝・骨格筋機能が統合された身体機能である.肺で取り込まれた酸素が循環器系を介して骨格筋へ運ばれ,酸素を利用してアデノシン三リン酸(adenosine triphosphate:ATP)が産生されることで,持続的な筋収縮が可能となる.
全身持久力の代表的な評価指標は,最大酸素摂取量(VO2max)である1).全身持久力が高い者ほどVO2maxは高く,同一運動強度での心拍数は低い.また,運動終了後の心拍回復も早いことが知られている.一方,高齢者や慢性疾患患者では,身体活動量や身体機能の低下に伴い,サルコペニアやフレイルを呈する例も少なくない2).

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