学会印象記
—第30回日本基礎理学療法学会学術大会—基礎理学療法のルーツと新世代へのバトン—別府で得た学び
澤田 智紀
1
1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
pp.234
発行日 2026年2月15日
Published Date 2026/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520600020234
- 有料閲覧
- 文献概要
第30回の節目となる今大会では,長年にわたり学会を牽引されてきた日本基礎理学療法学会副理事長の河上敬介先生が大会長を務め,「『一新紀元』—基礎研究が支える臨床理学療法『新世紀』の到来」をテーマとして実施されました.大会では多彩なプログラムが展開され,参加者は非常に充実した時間を過ごすことができました.一般演題は口述発表を設けず,すべてポスター発表形式(240演題)で行われ,1日目の夕刻にはポスター会場で協賛総合討論会が開催されました.地元の料理やドリンクが振る舞われるなか,活発な議論が交わされ,熱気に満ちた時間となりました.
2日目には,日本理学療法学生協会によるワークショップや,中高生向けの学会体験・見学ツアーも実施され,養成校の学生や中高生が理学療法にかかわる基礎研究に触れる貴重な機会が提供されました.従来,基礎理学療法の学会は,動物を対象とした解剖生理学・神経科学・分子生物学的な研究や,ヒトを対象とした高度な数理モデルを扱う研究が多い印象から,「敷居が高い」と捉えられがちです.しかし,実際に2日間参加してみて,臨床家の先生方にとっても学びが多く,発表者も非常にオープンで親しみやすい雰囲気であったことが印象的でした.
Copyright © 2026, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

