編集後記

　4月号をお届けします．本特集では，スポーツをテーマにアスリートのパフォーマンスを向上させるための理学療法の重要性について深く掘り下げています．競技特性に応じたアスリートのパフォーマンス向上をサポートするための具体的なポイントを経験豊富な執筆者に詳しく紹介していただき，非常に魅力的な内容となりました．また，執筆者の経歴も最後に紹介されており，将来この分野で活躍したい学生さんなどにとっては，貴重な参考資料になることと思います．

　Close-upでは，日本の診療報酬制度の概要と理学療法に関連する診療報酬の変遷を振り返り，今後の改定に向けて重要となる臨床研究（エビデンス）の役割についてご紹介いただきました．「文献収集と管理」では，研究の評価指標をわかりやすく説明していただきました．最新のエビデンスを収集して治療や研究に活用したいと思われる方には，文献検索の具体的手法を基礎から学べるよい機会になっておりますので，新年度のスタートにあらためて第1回目からお読みいただくのもよいかと思います．そのほかにも，「学会印象記」，「My Current Favorite」，「私のターニングポイント」など，理学療法士としての研究マインドや，仕事への向き合い方，そして，出会いの大切さについて考える機会を提供してくれる内容となっております．