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はじめに
近年の高齢化に伴い,骨粗鬆症性椎体骨折(osteoporotic vertebral fracture:OVF)患者は増加の一途を辿っている.保存療法により軽快する例が多い一方で,偽関節や遅発性神経障害,著明な椎体圧潰による後弯変形などを契機に外科的治療を要する例も増えており,OVF手術は確実に増加している.その中でも,後壁骨折を伴う不安定性の強い例や椎体間不安定性を有する椎体骨折に対してはインストゥルメンテーション併用手術が選択されるが,骨脆弱性に起因するスクリューのlooseningやback out,さらには隣接椎体骨折,矯正損失などの合併症が依然として課題である9,10).
当科では,症例に応じて椎体形成術やX-core2とスクリューを併用した固定術に棘突起プレート(S-Plate,ナカシマヘルスフォース)(図 1)を組み合わせ,低侵襲性と固定性の両立を目指してきた1,11).以前より,脊椎手術における棘突起プレートの有用性の報告は多くみられる3,7,13,14).Neoら8)は頸椎前方固定術後骨癒合不良例に棘突起プレートを使用し,全例に骨癒合が得られたと報告している.OVF手術に関しては,Nakanoら6)はOVF後遅発性神経障害に対して椎体形成および椎弓根スクリューと棘突起プレートを併用した後方固定術を行ったところ,矯正損失角は5.9度であり,全例疼痛と神経症状の改善が得られたと報告している.
本稿では,当科のOVF手術におけるアンカーの変遷を概説するとともに,棘突起プレートの実際の手術手技や代表症例を提示し,脆弱骨症例におけるaugmentationの選択肢としての位置づけを述べる.

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