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このたび,定年退職に伴い本誌『耳鼻咽喉科・頭頸部外科』の編集委員を卒業させていただくことになりました。私は2009年7月,竹中 洋先生の後任として,本誌の編集委員に加えていただきました。以来,約17年にわたり,この歴史ある雑誌の編集にかかわる機会を頂戴できましたことを,大変光栄に,そして有り難く感じております。思い返しますと,私が卒後2年目に初めて症例報告を投稿したのが,本誌でした。あれから40年余りが経過し,その間に商業誌や耳鼻咽喉科関連の学会誌が数多く誕生しました。しかしながら,本誌は学会入会の有無にかかわらず広く読者に開かれており,多くの医局に備えられ,全国の先生方に親しまれているという大きな特徴があります。また,症例報告や臨床統計を温かく受け入れる姿勢は今も変わらず,興味深い症例や臨床のなかで得られた貴重な経験,さらには各施設の治療成績を共有する場として,現在も非常に重要な役割を担っています。さらに,毎号企画される特集においても,八木聰明先生,吉原俊雄先生,小川 郁先生,鴻 信義先生,大石直樹先生と歴代の編集委員の皆様が,常に魅力的で時宜にかなったテーマを企画してくださいました。私自身,特集の企画に携わり,投稿論文の査読を担当するなかで,多くのことを学ばせていただきました。本誌は若手医師にとっての「登竜門」であると同時に,経験を重ねた耳鼻咽喉科医にとっても,生涯にわたって学びを深めることのできる貴重な場であると実感しております。
4月より,私の後任として,頭頸部外科領域を牽引されている東京医科大学の塚原清彰先生が編集委員をお務めになります。塚原先生の豊富な経験と見識のもと,本誌がさらに魅力ある雑誌へと発展していくことを心より楽しみにしております。最後になりましたが,これまで本誌にご投稿いただいた皆様,特集の総説をご執筆いただいた皆様,そして日頃より本誌をご愛読くださっている先生方に,深く感謝申し上げます。

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