特集 肩こりを科学する
緒言
大谷 晃司
1
Koji OTANI
1
1福島県立医科大学医療人育成・支援センター
pp.909
発行日 2026年8月25日
Published Date 2026/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.055704330610080909
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本号の特集テーマは肩こりです.腰痛と並んでありふれた症状ですが,腰痛と比較して研究が進んできたとはいえません.そのような認識のもと,今後の肩こり研究に資することを念頭に置き,本特集の名称を「肩こりを科学する」というテーマ名にいたしました.
「肩こりを科学する」を具現化するために,まず,総論として企画者である私が「肩こりの名称の歴史と疾患概念」を記しました.そして,各論として,「肩こりの疫学」(松平 浩先生)では,松平先生が主導されたさまざまな肩こりに関する疫学研究の結果をまとめていただきました.「小児の肩こり」(小野 玲先生)では,小児の肩こり・頚部痛が学校生活に影響を与えるだけでなく,成人期にまで影響する可能性があり,学校保健という観点からも支援体制を構築する必要性を教えていただきました.「更年期症状からみた肩こり」(山口明子先生,村松七生先生)では,更年期女性の問題についてエストロゲン低下による生物学的変化以外にも目を向ける必要性を改めて認識させていただきました.小林 洋先生には整形外科からの,福武敏夫先生には脳神経内科からの,田原英一先生には漢方医学の視点からの肩こりのみかたを教えていただきました.「運動療法」(松原貴子先生)では,肩こりを通じて運動誘発性鎮痛の概念を整理していただきました.皆川洋至先生には,エコー所見からみた肩こりの病態仮説を概説いただきました.

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