Japanese
English
今月の主題 胃印環細胞癌—最新の知見
序説
胃印環細胞癌の多様性からみた内視鏡像・病理像の理解
Introduction
下田 将之
1
Masayuki Shimoda
1
1東京慈恵会医科大学病理学講座・病院病理部
キーワード:
H. pylori
,
遺伝性びまん性胃癌
,
CDH1
,
RHOA
,
CLDN18::ARHGAPs融合遺伝子
Keyword:
H. pylori
,
遺伝性びまん性胃癌
,
CDH1
,
RHOA
,
CLDN18::ARHGAPs融合遺伝子
pp.12-13
発行日 2026年1月25日
Published Date 2026/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.053621800610010012
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はじめに
近年H. pylori(Helicobacter pylori)感染者の減少に伴い胃癌の発生率が減少している一方で,欧米では印環細胞癌(signet-ring cell carcinoma ; SRCC)の割合が増加している.胃SRCCは未分化型癌のうち病理組織学的に癌細胞内に粘液を貯留する印環型の細胞から成る腺癌とされるが,その病理組織学的な特徴は発症機序により異なることが明らかとなりつつある.また,SRCCに特徴的なゲノム異常も複数報告され,ゲノム異常と多様な形態像との関連も見いだされている.SRCCの予後についてはこれまでに矛盾するデータが報告されてきたが1)2),SRCCの多様なゲノム異常や周囲環境が一因となっているものと推測される.本号では,胃SRCCの定義・分類の変遷とともに,近年明らかとなってきた胃SRCC発生・進展に関わるゲノム異常や外因性因子(H. pylori感染の有無など)と病理組織学的・内視鏡的特徴に関して,専門家の先生方に概説いただき,最新の知見を紹介したい.
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