Japanese
English
特集 精神科診療でジェンダーに直面するとき
【社会におけるジェンダーの課題】
共同親権と子ども—精神科医に知っておいてほしいこと
Joint Custody and Children : What Psychiatrists Should Know
上野 千穂
1
Chiho Ueno
1
1京都市児童福祉センター診療所
1Clinic of Kyoto City Child Well-being Center
キーワード:
共同親権
,
joint parental responsibility
,
joint custody
,
親子交流
,
parent-child visitation
,
子の利益
,
interest of the child
,
児童虐待
,
child abuse
,
ドメスティックバイオレンス
,
domestic violence
Keyword:
共同親権
,
joint parental responsibility
,
joint custody
,
親子交流
,
parent-child visitation
,
子の利益
,
interest of the child
,
児童虐待
,
child abuse
,
ドメスティックバイオレンス
,
domestic violence
pp.1008-1014
発行日 2026年7月15日
Published Date 2026/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810680071008
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抄録
家族にはさまざまな形があり,その形は流動していく。離婚などを理由に子の育つ家庭環境が変化することもある。子どもはその変化に柔軟に合わせる力をもつ一方で,親や周囲に気遣うあまり「本当の自分の気持ち」が言えなくなったりわからなくなったりする場合がある。特に家庭内に虐待やドメスティックバイオレンスが存在すればなおさらである。
2024年の民法等改正に基づき,2026年4月1日より共同親権が選択できるようになった。離婚後も子の成長を両親が見守ることができる法成立は良いことであるが,同時に子どもの気持ちや希望に耳を傾ける必要がある。親の離婚の狭間にいる子どもに対して精神科医は何を配慮し,同居親,別居親の苦悩に対して何ができるか,そして子どもにとって安心・安全な親子交流とは何かを検討する。

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