Japanese
English
特集 ライフサイクルからみた小児期の逆境体験(ACEs)および肯定的体験(PCEs)
小児期の逆境体験(ACEs)当事者の語りから
Adverse Child Experiences;Insight from Lived Experiences
大岡 由佳
1,2
,
丘咲 つぐみ
3
,
浅井 鈴子
1,2
Yuuka Ooka
1,2
,
Tsugumi Okazaki
3
,
Reiko Asai
1,2
1武庫川女子大学心理・社会福祉学部社会福祉学科
2一般社団法人TICC(こころのケガを癒やすコミュニティ事業)
3一般社団法人Onara
1Faculty of Psychology and Social Welfare, Department of Social Welfare, Mukogawa Women's University
3General incorporated association Onara
キーワード:
小児期の逆境体験
,
adverse childhood experiences
,
ACEs
,
トラウマ
,
trauma
,
“何が起こっているの?”
,
“What happened to you?”
,
サバイバー
,
survivors
Keyword:
小児期の逆境体験
,
adverse childhood experiences
,
ACEs
,
トラウマ
,
trauma
,
“何が起こっているの?”
,
“What happened to you?”
,
サバイバー
,
survivors
pp.286-291
発行日 2026年3月15日
Published Date 2026/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810680030286
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録
小児期の逆境体験(ACEs)を経験した一人の当事者の語りから,ACEsサバイバーのなかには,ACEsをトラウマとして臨床家に扱ってもらえないこと,また,自身でもトラウマ反応を認識できず,周囲も適切な対処ができないことで,生きづらさを長年にわたって抱え続けざるをえない人もいることが明らかになった。心的外傷後ストレス症(PTSD)や複雑性PTSDの病名がつかなければ,トラウマに特化した治療が提供されることも多くはないことが,現在,サバイバーの置かれている実態であることも見えてきた。そもそもACEsによってソーシャルサポートが限られることが,回復につながりづらいことも課題として挙げられた。臨床家が,当事者の背景に目を向け寄り添う姿勢が求められる。

Copyright © 2026, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

