Japanese
English
特集 心身相関—精神と身体の関係はどこまで解明されたか
【心身相関の生物学】
ミクログリアと精神疾患・心身症
The neuroimmune hypothesis mediated by microglia in neuropsychiatric disorders
久良木 聡太
1
,
加藤 隆弘
2
Sota Kyuragi
1
,
Takahiro A. Kato
2
1九州大学大学院医学研究院精神病態医学
2北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野精神医学教室
1Department of Neuropsychiatry, Graduate School of Medical Sciences, Kyushu University
2Department of Psychiatry, Hokkaido University Graduate School of Medicine
キーワード:
炎症
,
inflammation
,
ミクログリア
,
microglia
,
ヒト血液単球由来ミクログリア様細胞
,
iMG細胞
,
human blood monocyte-derived microglia-like
,
iMG cells
,
リバーストランスレーショナルリサーチ
,
reverse translational research
Keyword:
炎症
,
inflammation
,
ミクログリア
,
microglia
,
ヒト血液単球由来ミクログリア様細胞
,
iMG細胞
,
human blood monocyte-derived microglia-like
,
iMG cells
,
リバーストランスレーショナルリサーチ
,
reverse translational research
pp.150-155
発行日 2026年2月15日
Published Date 2026/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810680020150
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抄録
従来,精神疾患は身体(末梢)と一線を画した脳(中枢)の病気として神経/シナプスがその病態の中核とみなされ,心身相関に関する議論は限定的であった。近年,疫学研究で身体疾患と精神疾患との併存率の高さが明らかになり,精神疾患の病態においても,多くの身体疾患の病態に深く関与している免疫の関与が注目されている。そこで,九州大学精神病態医学分子細胞研究室(および北海道大学精神医学教室分子細胞研究グループ:以下,当研究室)では,脳内免疫細胞ミクログリアに着目した研究を推進してきた。現在,炎症と精神症状の双方向的な関係が種々の研究で報告され,ミクログリアは精神と身体,中枢と末梢をつなぐ重要な役割を果たしていると考えられる。本稿では,ミクログリアと精神疾患の関連について記述し,当研究室で開発したヒト血液単球由来ミクログリア様(iMG)細胞と,その有用性に関して代表的な心身症である疼痛性障害におけるiMG研究の成果を紹介する。

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