増大号特集 睡眠の正しい理解を促す70のトリビア
Ⅱ章 睡眠のとり方に関する疑問
Q13 気づいたら昼夜逆転生活になってしまいましたが,これは放っておいてもよいのでしょうか?
志村 哲祥
1,2
1東京医科大学精神医学分野
2東京医科大学睡眠学講座
キーワード:
朝型
,
morningness
,
夜型
,
eveningness
,
メラトニン
,
melatonin
,
概日リズム睡眠・覚醒障害
,
circadian rhythm sleep wake disorder
,
睡眠・覚醒相後退障害
,
delayed sleep wake phase disorder
Keyword:
朝型
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morningness
,
夜型
,
eveningness
,
メラトニン
,
melatonin
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概日リズム睡眠・覚醒障害
,
circadian rhythm sleep wake disorder
,
睡眠・覚醒相後退障害
,
delayed sleep wake phase disorder
pp.579-582
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810670050579
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A 夜に寝つき,朝に起きるという状態から睡眠リズムが大きくずれてしまうことは,さまざまな心身の不調のリスクとなることが知られており,基本的には是正することが望まれます。しかし,通常の生活を送っていて「昼夜逆転」の状態に陥ることはまれです。もしも昼夜逆転生活になってしまった場合には,何か生活環境に大きな問題があるか,あるいは睡眠障害(概日リズム睡眠・覚醒障害)が存在する可能性があります。光などの睡眠の環境(睡眠衛生)を整えることで是正を試みましょう。しかしそれでも治らず,社会生活を営むうえで支障を来してしまうような場合には,睡眠リズムを扱う医療機関に相談してみましょう。

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