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あとがき
栁原 克紀
pp.624
発行日 2026年5月15日
Published Date 2026/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200700050624
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本号では,「災害医療—検査の立場からどう備えるか」と「臨床検査と社会」という2つの特集を掲載しました.一見すると異なるテーマのように見えますが,いずれも「臨床検査が社会のなかでどのような役割を果たすのか」という共通の問いを内包しています.
2026年は,2011年に発生した東日本大震災から15年という節目の年にあたります.あの未曾有の災害は,医療体制の脆弱性と同時に,医療従事者が社会において担う責任の大きさを私たちに強く認識させました.医療機関の機能停止や物流の途絶といった困難のなかで,臨床検査もまた大きな影響を受けました.検査機器や試薬の確保,電力や水の問題,情報連携の断絶など,多くの課題が浮き彫りとなりましたが,その経験はその後の災害医療体制の整備やBCPの重要性を再認識する契機ともなりました.

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