Japanese
English
今月の特集 エキスパートから学ぶ—臨床から求められる超音波検査
腹部エコー:肝障害
Abdominal ultrasound:hepatopathy
工藤 岳秀
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
キーワード:
肝障害
,
急性肝炎
,
肝臓の形態評価
,
肝実質の評価
Keyword:
肝障害
,
急性肝炎
,
肝臓の形態評価
,
肝実質の評価
pp.614-623
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690060614
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●肝障害とは,肝臓の機能が障害されて炎症を起こし,肝細胞が壊されているため血液検査で異常値を示している場合をいう.
●一時的な障害で起こる急性肝障害と,肝障害が持続する慢性肝障害を理解する.
●肝障害の原因は多岐にわたる.患者を検査室に呼び入れるときから,1人で歩けるのか,車いすあるいはストレッチャー移動なのか,会話は可能か,黄疸の有無など,情報収集を始めるべきである.
●判断基準となる肝臓の観察ポイントを①肝臓形態の評価,②肝実質の評価,③肝内胆管の評価,④肝内脈管の評価,⑤その他の随伴所見として解説する.

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.