増大号 サッと読めてパッとわかる! 感染症診断メモ。
3章 寄生虫感染症
1.糞線虫症を疑ったとき,どのような検査を実施し,どのように提出すればよいでしょうか?
長安 英治
1
,
小菅 顕大
2,3
,
椎木 創一
4
1宮崎大学医学部感染症学講座寄生虫学分野
2順天堂大学医学部熱帯医学・寄生虫病学講座
3沖縄県立中部病院救急科
4沖縄県立中部病院感染症内科
キーワード:
寄生虫
,
糞線虫症
,
播種性糞線虫症
,
便検査
,
寒天平板法
Keyword:
寄生虫
,
糞線虫症
,
播種性糞線虫症
,
便検査
,
寒天平板法
pp.364-367
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690040364
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●便検体を用いたウェットマウント法をまず実施する.過剰感染時には本検査のみで虫体を検出できることが多い.
●ウェットマウント法で虫体が検出されない場合,ホルマリンエーテル法や寒天平板法などのより感度の高い検査を実施する.
●糞線虫症が強く疑われるが,上記検査で便中の虫体が検出されない場合は,補助検査として血清抗体検査の実施を考慮する.

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