増大号 サッと読めてパッとわかる! 感染症診断メモ。
2章 性感染症
2.陰部潰瘍で受診した男性において,どのようなことに気を付けて鑑別,検査を進めればよいでしょうか?
今井 一男
1
1埼玉医科大学臨床検査医学
キーワード:
潰瘍
,
梅毒
,
性器ヘルペス
,
亀頭包皮炎
Keyword:
潰瘍
,
梅毒
,
性器ヘルペス
,
亀頭包皮炎
pp.349-353
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690040349
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●男性の陰部潰瘍は感染性疾患である場合が多く,梅毒,性器ヘルペス,びらん性亀頭包皮炎,エムポックス(サル痘)が鑑別となる.
●問診や身体所見から疾患を絞り込み,検査を選択する.特に梅毒を見逃さないことが最も重要で,抗体検査〔非梅毒トレポネーマ(TP)抗体およびTP抗体〕を用いた検査を行う.
●難治性や再発性の潰瘍を示す場合においては,Behçhet病,固定薬疹などの非感染性疾患も鑑別に含める.

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