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あとがき
藤崎 純
pp.202
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690020202
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立冬を過ぎてもなお,今年は例年以上に暖かい晩秋を感じながら,今月号のあとがきの筆を執っています.カラッとした秋晴れが続くこの季節は,私が特に好きな時期の1つです.秋といえば,食欲の秋,スポーツの秋,文化の秋,そして秋の夜長と,さまざまな魅力が詰まっています.そのなかでも最近私が最も興味を惹かれているのは紅葉です.若い頃には全く興味がなかった紅葉ですが,年を重ねるごとにその美しさが少しずつ分かってきたように思います(笑).ここ数年,毎年高尾山に紅葉を見に行くのが恒例になっています.この時期の高尾山は非常に混雑するため,始発で行き,6時過ぎから登り始めるのが定番となりつつあります.高尾山の登山ルートでは,6号路が一番自然の豊かさを感じられる経路だと思っています.来週あたりが紅葉のピークとのこと.楽しみです!
気付けばあっという間に年末,そしてすぐに新年を迎え,もう本誌も2月号ですね.年を取ると1年が早く感じる現象を“ジャネーの法則”と言うそうです.この法則では,“人生のある時期に感じる時間の長さは年齢の逆数に比例する”とされています.分かりやすく言えば,年齢を重ねるにつれて,自分の人生における“1年”の割合が小さくなり,そのため時間が短く感じられるのだとか.50歳の1年間は人生の50分の1ですが,5歳にとっては5分の1.つまり,50歳の10年間は5歳の1年間に相当し,5歳の1日が50歳の10日に当たることになるそうです.なんとも納得させられますね(笑).
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