合併増大号 今月の臨床 若年女性診療に必要な基礎知識
扉
榊原 秀也
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター婦人科
pp.3
発行日 2026年1月10日
Published Date 2026/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650800010003
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女性のライフステージは小児期—思春期—性成熟期—更年期—老年期と移行していく.この間の変化は,主としてエストロゲンをはじめとする視床下部—下垂体—卵巣系のホルモンによって制御されている.なかでも思春期は小児期から性成熟期への移行期で,心身ともに大きく変化する.エストロゲン分泌量の増加により二次性徴が発現し,心身ともに大きく変化する.この変化には個人差があり,例えば初経遅延の原因が生理的なものなのか器質的なものなのかを鑑別するのが難しいことをしばしば経験する.
この世代の最近のトピックとしては,HPVワクチン,梅毒などの性感染症や摂食障害などのメンタルヘルスに関連する疾患の増加が挙げられる.今回は,思春期が発来して生殖機能を獲得し成熟する時期であるadolescent and young adult(AYA)世代を若年女性と定義した.そして,この世代のヘルスケアにおける近年のトピック,若手産婦人科医に理解してほしい基礎知識などをセクシュアル・リプロダクティブヘルス/ライツ(SRHR)の観点も含めて解説していただくべく,エキスパートの先生方に依頼した.

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