増刊号 周術期管理マニュアル—保存版
Ⅴ術後合併症に対する特殊な治療手技
胆膵手術後合併症に対する内視鏡治療
永井 一正
1
,
土屋 貴愛
1
,
田中 麗奈
1
,
殿塚 亮祐
1
,
向井 俊太郎
1
,
糸井 隆夫
1
Kazumasa NAGAI
1
1東京医科大学臨床医学系消化器内科学分野
pp.332-337
発行日 2025年10月22日
Published Date 2025/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698570800110332
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胆膵手術後に生じる合併症に対しては,かつては再手術が一般的に行われていたが,近年では内視鏡治療の進歩により,低侵襲な内視鏡的アプローチが選択されるようになってきている.内視鏡治療の対象となる術後合併症には,早期偶発症として膵液瘻や胆汁瘻があり,晩期偶発症としては,膵管-消化管吻合部狭窄による再発性膵炎や,胆管-消化管吻合部狭窄に伴う胆管炎,胆管結石などが挙げられる.本稿では,これらの術後偶発症に対する胆膵内視鏡治療について概説する.

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