増刊号 周術期管理マニュアル—保存版
Ⅲ術式別の術前・術中・術後管理
小腸・大腸
ストーマ造設術/閉鎖術
増田 大機
1
,
青柳 康子
1
,
新井 聡大
1
,
大和 美寿々
1
,
井ノ口 幹人
1
Taiki MASUDA
1
1武蔵野赤十字病院外科・消化器外科
pp.158-161
発行日 2025年10月22日
Published Date 2025/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698570800110158
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ストーマ造設術
ストーマ造設のポイント
ストーマ造設は,禁忌がなければ腹腔鏡下に施行することが望ましい.これは低侵襲であり,腹腔内を広く観察でき,その結果として観察後に誘導腸管を選択することが可能となるためである.
管理しやすいストーマとは,一定の高さがあり,排泄孔がストーマの中央に位置し腹壁から垂直に形成され,周囲の皮膚の凹凸がないストーマである.ストーマ周囲の皮膚炎はストーマ合併症のなかで最も多いが,これは実臨床では,ストーマ周囲の皮膚の条件が厳しいことが多いためである1).そのような場合でも,ストーマの高さをある程度確保できていれば,ストーマケアの工夫により皮膚合併症を回避することが可能となる.

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